「未来都市」上海へ
7月上旬、上海を訪問してきました。今回の第一の目的は観光誘致です。中国の経済成長は著しく、今後、日本への観光客の増加が見込まれます。そこで、今回は上海市の幹部へのトップセールスなどを展開し、神奈川県の観光のPRを行いました。上海市では、副市長をはじめ幹部の皆さんには、羽田空港からの直行便の就航をきっかけに観光や経済の交流を充実したいとお伝えしました。また、観光説明会を開催したところ、主要な旅行会社・メディアに参加していただき、手ごたえを感じました。
上海市は、国会議員の当時から何度か訪問しています。今回は7年ぶりだと思いますが、その都市発展には目を見張るものがありました。特に、都心部はまるでSF小説の未来都市を見ているような錯覚を覚えるほどです。2010年には、上海国際博覧会の開催が予定されおり、着々とその準備が進行していることを、万博事務局コンサルタントの新藤さんからうかがいました。
特に、未来都市を体感したのは、上海リニアモーターカーに乗車したときです。上海浦東国際空港と龍陽路駅の約30キロメートルを結ぶ世界初の営業路線のリニアモーターカーです。龍陽路駅のホームには、まさに未来都市に相応しい流線型の車体が輝いていました。座席は左右に3席ずつ、ジェット機のシートを思わせる座席です。出発直後は少し「ブーン」というような音がしたものの、あとは滑るようにぐんぐんと加速していきます。そしてあっという間に時速431キロメートルの最高速に達しました。車窓の風景はまさに飛ぶように過ぎていきます。約7分後には、浦東国際空港に到着しました。
正直言って、ちょっと興奮しました。というのは私の「マニフェスト2007 神奈川力全開宣言」には、政策18として「高速交通ネットワークの整備」を掲げ、その中で「横浜、川崎、羽田空港、成田空港などの首都圏の主要都市等を大深度地下リニアモーターカーなどで結ぶ超高速鉄道整備構想」を謳っています。今後、首都圏の他の自治体と連携して、構想を提案するよう研究に着手します。今回の上海リニアモーターカーの実体験で、この構想が決して「夢」ではないと確信しました。アジアにおいては、上海もそうですが、最近新幹線が開通した台湾あるいは韓国など、日本の都市とは熾烈な競争関係にあります。首都圏経済も、こうしたアジアとの競争を視野に置きながら、戦略的に構想を進めていく必要があるのだと、改めて感じました。
また、既にブログにコメントを寄せていただいていますが、今回、上海で活躍されている「神奈川県人会」の皆様や、進出している神奈川県企業の皆さんとも意見交換の機会を持たせていただきました。上海と神奈川は、競争関係にもありますが、同時に、経済・文化など幅広い面で、パートナーとしての関係もあります。実際に経済交流を実践されているビジネスマンやビジネスウーマンの皆様や進出企業の皆様は、両地域のパートナーシップ「市民外交」の担い手でもあるのだと実感しました。
さて、上海は未来都市のようだと最初に書きましたが、上海には古きよき街の面影もたくさん残っています。「バンド(Bund)」と呼ばれる通りに面したゴシック様式の建物群は、エキゾチックな上海の象徴と言われます。「バンド」は、実は横浜にもあるのをご存知でしょうか。横浜港に面した海岸通りのことを明治時代には「バンド」と呼び、外国人向けのホテルや商館が並んでいました。今でもその名残があります。ここでも上海と神奈川のつがなりを感じました。また、上海全体が水の都という風情もありますが、郊外にはベニスのような歴史的な水路の街も残っています。
このように「歴史」と「未来」が共存する都市という意味では、神奈川県との共通点がたくさんあることに気づきました。
これから上海・中国と、神奈川・日本の交流が大きく広がることを期待し、皆さんとともに、力を傾けていきたいと思います。
最後に余談ですが、今回おいしい食事をたくさんいただいた中、特に印象に残ったのは、シンプルな「青菜の炒め」でした。今度休みが取れた時には、家族と一緒に横浜の中華街で、おいしい青菜の炒めを食べようかと思っています。

