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2007年7月 5日 (木)

民主主義の「花」開け~マニフェスト外交の目指すところ~

神奈川県庁の正面玄関の植え込みのムクゲ(木槿)が間もなく花を咲かせます。この木は、1990年に友好提携先である韓国の京畿道知事からお贈りいただいたものです。
ムクゲは韓国の国花で、韓国語では「無窮花」と呼ばれるそうですが、これはひとつひとつの花は1日でしぼむのですが、毎日新たな花が咲き続けることに由来しているということです。

6月上旬に、韓国を訪問してきました。羽田空港から金浦空港へ約2時間のフライトでした。今回は、昨年の2月に続いてマニフェストによる政策中心の選挙改革に関する学術大会にお招きをいただいたものです。到着した夜には京畿道の金文洙(キム ムンス)知事と会談、翌朝には孫鶴圭(ソン ハッキュ)前京畿道知事との会談、その午後には学術大会での基調講演や討論への参加、地元メディアのインタビュー、さらに林采正(イム チェジョン)国会議長の主催による晩餐会と分刻みの日程でしたが、実に充実した意見交換ができ、マニフェストに関する日韓交流を深めることができました。

今回の学術大会で驚いたことは、「中央選挙管理委員会」が会議の主催団体となっていたことです。昨年2月に民間サイドでマニフェスト推進本部が創設されマニフェスト選挙の推進がスタートしたのですが、5月の地方選挙に向けては、中央選挙管理委員会がマニフェスト選挙の実現に向けて研修会を開催するなど大変に積極的な役割を担ったとうかがいました。今年は、12月の大統領選挙に向けてさらにマニフェストを浸透させるために中央選挙管理委員会が主導的な役割を果たしているのです。これは中央選挙管理委員会が、マニフェストによって政策中心のより公正な選挙を実現できると考えているからだとうかがいました。日本の選挙管理委員会にも、韓国の中央選挙管理委員会の実践をぜひとも見習っていただきたいと思いました。

最終日は、韓国で最先端といわれる京畿道の英語教育施設「坡州京畿英語村」や、韓国のハリウッドを目指している「韓流WOOD(ハンリュウウッド)」予定地、韓国国際展示場などを視察させていただきました。英語村は、生きた英語教育のためのテーマパークで、レストランや本屋さん、市役所や博物館などが造られ、村内では英語しか使えません。子どもたちがネイティブスピーカーと自然にやり取りしているのには目を見張りました。

また、今回は北朝鮮を望む「烏頭山統一展望台」を訪れ、南北分断の現実を目の当たりにしました。延々と鉄条網が張り巡らされ監視所が点在するイムジンガン(臨津江)やハンガン(漢江)を隔てて、もともとはひとつの国の間に厚い壁が存在することを実感しました。折りしも、カモメが南から北へゆうゆうと飛び渡っていきました。鳥には国境が無いのに、人間には厚い壁が立ちはだかっているのです。これも、政治の課題です。この「統一展望台」で、韓国の人々は祖国統一を祈るのだといいます。政治は人々の思いを実現し、自由と幸福を追求するためにあります。一日も早く、かつ平和的に南北が統一へと向かうことを政治家の一人として祈りたいと思います。

昨年から始まったマニフェスト日韓交流ですが、日本から同行してくれた訪問団は、昨年はNPOメンバー、研究者、議員、自治体職員等13名でありましたが、今回は3倍近い30名を数えました。また、昨年来、多くの自治体関係者や議員などの訪問団・研修団が韓国から日本へも来ていただいています。
これからも、選挙の改革や民主主義の発展を目指して、日韓双方で学びあい、いい意味での競い合いもしていければと期待しています。さらに、両国での実践を踏まえて、マニフェスト外交の流れがアジア諸国などへと波及していけるのではないかと思っています。

まさにムクゲの花のように、次から次へと民主主義の花が世界各地で咲き続けるように、韓国や日本の皆さんとともに力を合わせ、私もその一助になりたいと願っています。

7月 5, 2007 国際・外交, 政治改革 | | コメント (24)