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2007年1月30日 (火)

心と心をつなごう


平成19年1月14日、神奈川総合高校多目的ホールにおいて、「神奈川ハローサミット」が、高校生24名の実行委員会の手で開催されました。「神奈川ハローサミット」は、昨年7月から始まった「心と心をつなごう あいさつリレー」の集大成のイベントです。「あいさつリレー」は、あいさつ運動のシンボル旗を、リレー方式で、県内の学校から学校へつないでいくキャンペーンです。シンボル旗も小田原城北工業高校の女子生徒お二人によるデザインでした。(平成18年12月11日のマンスリー知事学校訪問の際に、意見交換をさせていただきました。)さらに旗の制作には、NTT東日本株式会社が社会貢献で応援してくれました。このシンボル旗が、県内の県立高校・養護学校、小中学校715校を、「あいさつの心」とともにリレーをしてきたのです。

「あいさつリレー」の総仕上げが今回の「ハローサミット」です。シンボル旗の返還や各学校における運動の取組みの発表が行われました。黄色の鮮やかなシンボル旗には、715校の名前の書かれたペナントリボンが結ばれていました。
本当に素晴らしいと感心したのは、企画はもとより、会場での受付から司会などすべてを実行委員会の高校生が担当してくれたことです。先ごろ国のタウンミーティングでは大臣の誘導係の高額な費用が問題になりましたが、今回、入口から私を案内してくれたのは男子生徒のボランティアでした。礼儀正しさや誠意のこもった誘導は立派なものでした。

ここ数年、子どもを狙った犯罪や、いじめを苦にした児童・生徒の自殺など、本当に心の痛む事件が続いています。子どもたちが安心して暮らし、学べるように、私たち大人は何ができるのか、あるいは、子どもたち自身に何をしてもらえばいいのか。

その一つの提案が、昨年5月から提唱してきた「神奈川あいさつ一新(いっしん)運動」なのです。運動の基本には、「あいさつは人間社会のコミュニケーションの基本である」という考えがあります。「家庭、学校、地域社会で積極的にあいさつを交わし、そして子どもたちの元気なあいさつをほめてあげよう」と呼び掛け、さまざまな運動の輪が広がってきました。

教育委員会では、「学校」・「家庭」において児童・生徒の公共心、社会性を醸成することと、「地域社会」との連携により登下校時における児童・生徒の安全確保することを目標に掲げ、地域ぐるみ、学校ぐるみで運動を展開してきてくれたのです。

私も、横須賀市立船越小学校(平成18年6月30日)をはじめ、県立港北高校(10月2日)、横浜創英中学高等学校・京浜横浜幼稚園(11月1日)、県立旭高校(12月1日)などに出かけ、学校の校門に立って、皆さんと一緒に、朝のあいさつ運動に参加してきました。

今回の「ハローサミット」のフィナーレでは「あいさつ続行宣言」が二人の女子生徒により宣言されました。今年も生徒・児童の皆さん、保護者や教師の皆さん、地域の皆さんが手をつなぎ、心をつなぎあって「あいさつの輪」を広げてほしいと願っています。
私も、これからも朝の学校へ訪ねて行って、「あいさつの輪」に加わりたいと思います。

運動に参加してくれた皆さんへ、私からもお礼のごあいさつを送ります。
「ありがとうございました!」

1月 30, 2007 教育・青少年 | | コメント (67)

2007年1月15日 (月)

新春のスポーツに思う

年末から新春の楽しみのひとつは、スポーツです。
身体を動かすのもいいですが、スポーツ観戦も楽しいものです。

今年も、神奈川勢がいろいろなスポーツで大健闘しました。

サッカーでは、全国高校サッカー選手権大会がありました。私も、12月31日の1回戦を横浜市の三ツ沢球技場で観戦し、神奈川県代表の桐光学園応援団と一緒にスタンドで声援を送りました。この日、桐光学園は、大阪朝鮮高校に1-0で勝利。1月2日の2回戦は、福岡県代表の九州国際大学付属に1-0で勝利。1月3日に三ツ沢球技場で3回戦があり、桐光学園は鹿児島県代表の神村学園に惜しくも2-1で敗れたものの、見ごたえのある接戦を演じてくれました。

ラグビーの全国高校大会は、昨年は、小雪の舞う東大阪市の花園ラグビー場での決勝に、神奈川県代表の桐蔭学園を応援しに行きました。今年は、1月3日、花園ラグビー場で準々決勝が開催され、神奈川県代表の桐蔭学園は、正智深谷に29―15で勝ち、4強入りを果たしました。5日には、準決勝で大阪の東海大仰星との対決でしたが、40-13で涙をのみました。今年も応援に行きたかったのですが、本当に残念でした。

ラグビーの全国大学選手権では、2日に東京の国立競技場で準決勝が行われ、神奈川県の関東学院大が大体大にトライを与えず34-3と圧勝して、10大会連続で、13日の決勝に進み、関東学院大は早稲田と激突です。
そして13日、私も国立競技場に声援を送りに行きました。
見事!33-26で、関東学院大学が優勝。ラインアウトを終始支配したボールコントロールは絶妙でした。3年ぶり6度目の優勝、おめでとうございます。病気を乗り越えてチームを率いてこられた春口 廣監督は、喜びもひとしおだったと思います。私も自分のチームが勝ったように本当にうれしかったです。今度、お目にかかったら、フィフティーンの一人ひとりにお祝いを言いたいと思います。

また、2日と3日に行われた第83回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は順天堂大学が総合優勝を飾りました。昨年8区で難波キャプテンが脱水症状を起こし、ふらふらになりながらも「たすき」をつないだ姿が目に焼き付いています。今年はその雪辱を果たしたわけです。神奈川ゆかりの大学では、往路は東海大学が第2位、復路で4位、総合で3位と健闘しました。神奈川大学は、残念ながら17位とシード権獲得はなりませんでしたが、来年こそは底力を見せて欲しいと思います。出場している20校の中には、ほかにいくつも神奈川県にゆかりの大学があります。

この箱根駅伝は、出発とゴールこそ東京ですが、コースの大半は神奈川県内です。川崎・横浜の都市部から、坂を越え、防砂林の松の緑と遠く富士山を望む湘南海岸をひた走り、湘南大橋を越え、西湘地区、小田原の中継所から、いよいよ天下の険・箱根の登りとなり、国道1号線最高点を越えて、一気に青々とした芦ノ湖へ下っていき、真っ白な富士山を仰ぐ箱根関所跡の先の折り返し地点となります。数々のデッドヒートや感動のシーンとともに、皆さんもコースにあるポイントを記憶されていることでしょう。
これまで延べ1万人以上のランナーが走ったそうです。先導の白バイには女性警察官も参加し、神奈川県警は新春から大活躍です。沿道の県民の皆さんからの応援は選手達の励みになっていることでしょう。

私は、ラグビーでスポーツマンシップを学んできました。どんなスポーツでも、勝負の時は全身全霊を賭けて相手を打ち負かそうとぶつかっていきます。もちろん、自分自身との戦いでもあります。しかし、勝負が終わった時、ラグビーでは終了のホイッスルが鳴ると「ノーサイド」です。つまり試合終了後は、敵も味方もなし。その後は、敵味方に関わらず相手に敬意を払い、互いの健闘を称え合います。

いずれのスポーツでも、若い力が全力でぶつかり合っています。勝っても負けても、彼らには、貴重な人生の「体験」が刻まれているのだと思います。チームメイトへの信頼と責任、支えてくれた人たちへの感謝、苦難に立ち向かう忍耐や不屈の精神、相手に対する尊敬・・・、これらは社会の中で生きていく上で、大切な「心の財産」だといえます。

すべてのアスリートたちに、エールを贈りたいと思います。

そして、私自身もスポーツマン精神に則り、改革の仕上げに向けてタックルし続けていきます。

1月 15, 2007 教育・青少年 | | コメント (523)

2007年1月 9日 (火)

命の重さを感じる

年末年始に二本の映画を観に行きました。本当に久しぶりでした。

1月3日に観たのはクリント・イーストウッド監督、渡辺 謙主演の『硫黄島からの手紙』です。イーストウッド氏は、映画俳優であり監督としても名高いのですが、1986年から2年間カリフォルニア州カーメル市の市長を務めたこともある「政治家」の顔も持っています。

さて、『硫黄島からの手紙』は、米国の視点から描かれた『父親たちの星条旗』に続く『硫黄島』2部作です。1945年、日本とそこに生きる家族や肉親を、米軍による本土空襲から守るという使命のもと、何万もの若い日本兵が命を賭けて硫黄島を守り抜こうとしました。イーストウッド監督が言うように、この2部作は、戦争をするどちらかの国が正義だというような従来の戦争映画とは一味もふた味も違うものでした。
祖国を思い、肉親への愛を胸に戦った人々は、尊敬すべきものであると思います。一方で、戦争によって大切な命が失われることの愚かさも身にしみます。

特に、この映画の中で、数多くの若者が「自決」の道を選ばざるを得なかったことは、胸が塞がる思いがしました。というのも、昨年、社会問題ともなったいじめを苦にした青少年の自殺を思い起こしたからです。現代の日本で、自殺による死者は3万人を超えています。戦争という極限状況の中でさえも、戦うことではなく、自らの命を絶たざるを得なかったという事実は重いものがあります。
人間には、どんな人にも命を全うする権利があり、またそれは責務でもあると思います。生きる権利を奪うことは大いなる罪に他なりません。

もう一本、年末に観たのは山田洋次監督、木村拓哉主演の『武士の一分』です。この中でも、盲目となってしまったことに悲嘆して、主人公の新之丞が自殺を図ろうとするシーンがあります。この自殺を止めさせたのは妻の加世の深い愛でした。自殺を思いとどまった新之丞は立ち直り、役目も果たせるようになっていくのですが、そこに妻との悲劇が待ち受けています。
藤沢周平氏の原作になるこの映画は、壮絶な武士の物語であるとともに、夫婦の愛と、命の尊さを訴えているように思えました。

山田監督は、『幸福の黄色いハンカチ』や『男はつらいよ』シリーズで著名な日本を代表する監督ですが、今回の作品でも、人間の情愛を温かく見つめるまなざしにあふれています。先に述べたイーストウッド監督にも、人間に対する深い愛情を感じました。

二本の映画から、改めて、人の命の大切さを訴える一年にしなければならないと決意を新たにしました。

ご覧になった皆さんは、どのようなご感想をお持ちになったでしょうか?

1月 9, 2007 文化・芸術 | | コメント (37)

2007年1月 4日 (木)

新年明けましておめでとうございます

皆さん、新年をいかがお過ごしでしょうか。

新年の三が日は、私にとっても、心静かに過ごせる貴重な時間でした。
元日には神社に家族そろって初詣に行ってきました。昨年からは、仮公舎の近くにある小さな神社にお参りに行っています。新年の掃き清められた境内は、本当に気持ちのいいものです。
妻や子どもたち、親や兄弟などの健康を祈る気持ちは、皆さんと同じです。今年は、娘の進学もお祈りしました。

ただ、4年目にして、ふと気づいたのですが、初詣で、最初に祈っているのは、県民の安寧と幸福だということです。
『この一年、災害や事故が起きないように!県民の皆さんが健やかにそして希望に満ちた暮らしを営めますように!・・・・』と祈りを捧げています。

知事に就任してから、常に気に懸かるのは県民の皆さんことなのです。そして、年を追うごとに、県民の皆さんの表情は、ますます鮮明になってきています。

これも、現地現場主義の徹底があったからだと思います。昨年1月から始めたマンスリー知事学校訪問が20回・23箇所、一昨年から始めたウイークリー知事現場訪問は80回・108箇所を数えました。
こうして、実際に、地域の現場に出掛け、県民の皆さんと直接触れ合い、対話することで、神奈川という地域、そこに住み・働き・学ぶ県民の一人ひとりの表情が私の心に刻まれてきたのです。

あの農家の若者は今ごろ収穫が終わって骨休めをしているだろうか・・・
福祉作業所のあの子は元気に笑っているだろうか・・・
病気と闘っているあの子は明るい正月を迎えられたろうか・・・
楽しげに声を掛けてくれたあのおばあちゃんは孫と楽しい時を過ごしているだろうか・・・
がんばっている人たちの顔、顔、顔・・・

こうした皆さんの顔や声が、私の原動力になっています。まさに、県民の皆さんひとりひとりが、「神奈川力(かながわりょく)」なのだと思います。

「神奈川力」とともに改革実行にまい進していきたいと一年の計を立てました。

皆様のご健勝とご多幸を心から祈念申し上げます。

1月 4, 2007 地域 | | コメント (22)