2010年10月13日 (水)

『混迷日本再生~二宮尊徳の破天荒力』を出版

 二宮尊徳(幼名:金次郎)の名前を聞いたことがある人は多いと思います。なかには、小学校の校庭に建つ金次郎の銅像を思い浮かべる人もいることでしょう。しかし、その名前は知っていても、彼の思想や実践した改革を知る人はあまり多くないのではないでしょうか。

 二宮尊徳は、神奈川の偉人なのです。彼は、天明7年(1787年)に、現在の小田原市栢山に生まれた実在の人なのです。尊徳の幼少期から青年期は、あの金次郎像に見るように勤勉な少年というイメージがあるでしょう。それはそれで間違えではないのですが、より重要なのは、その後、彼が実践した農村の復興や藩政の再興という数多くの改革とその思想であり、彼が「改革のリーダー」として活躍したという事実です。彼の思想を「尊徳思想」といい、彼の実践を「報徳仕法」と呼びます。
 
 今から3年前、前著『破天荒力―箱根に命を吹き込んだ「奇妙人」たち』では、箱根の開発に取り組んだ福住正兄や、その福住の思想的支柱であった二宮尊徳を取り上げました。しかし、この『破天荒力』の本筋テーマは箱根の開発にあったため、二宮尊徳の思想や改革に大きくページを割くことはできませんでした。
 その後、私は、何度も小田原や尊徳ゆかりの地を訪ね、文献調査を続ける中で、尊徳思想・報徳仕法には現在の日本を再生させるエッセンスが含まれていると確信するようになりました。

 また、僭越ではありますが、二宮尊徳の思想・仕法は、神奈川県知事としての私の政治手法や改革指針と似通ったところがあることに気づいたのです。例えば、マニフェストは報徳仕法の「分度」に、知事現場訪問は「廻村」に、タウンミーティングは「芋こじ」にと、随所で、私の実践が尊徳の思想・仕法につながっていくのに、自分でも驚かされたのです。

 さらに、尊徳思想の中にある「道徳経済一元論」は、現代の混迷する資本主義に再生の方向性を与えてくれます。歴史に残るような明治期以降の経済人たちが、尊徳思想に影響を受け、その思想を大切にしてきた理由も、ここにあるのだろうと思うのです。

 そこで、「改革のリーダー」たる二宮尊徳を一人でも多くの日本人に理解してほしいという思いから、本書を刊行いたしました。
 ぜひ、ご一読ください。

☆推薦の言葉 中曽根康弘 元内閣総理大臣
      読んで勇気と希望の持てる本だ。
      二宮尊徳の思想や生き方は、 
      混迷する政府や経済界にも大いなる警鐘となるものだ。
      ぜひ、多くの国民に読んでもらいたい。

Photo


○ 出版社:株式会社 ぎょうせい
      〒104-0061 東京都中央区銀座7-4-12
             Tel 0120-953-431
○ 定 価:1,600円(税込)
○ 体 裁:四六判(ハードカバー)・284ページ
○ 発行日:平成22年9月30日
○ 主な目次
   
序章 今なぜ、二宮尊徳か――私が尊徳を描く理由
   ○「二宮金次郎像、ブラジルに渡る」プロジェクトが実現
   ○報徳仕法とマニフェスト改革~3つの共通性
第1章 生家の立直しでつかんだ報徳仕法の萌芽
   ○極貧の金次郎の幼少年期
   ○「勤労が知恵を生み、価値を生む」、報徳仕法の萌芽
第2章 武家奉公を通じてつかんだ報徳仕法の核心
   ○疲弊した農村にも潜在的な生産能力があった
   ○「報徳仕法」、6つのキーワード
第3章 桜町領の立直しを通じてつかんだ報徳仕法の全容
   ○補助金に頼らず桜町領再建
   ○低金利融資制度で自立を促す
第4章 相馬藩に受け継がれた報徳仕法
   ○領主側の抵抗で失敗もあった報徳仕法
   ○尊徳の思想はドグマではなかった
第5章 明治以後も継承された尊徳思想
   ○福沢諭吉と二宮尊徳、実学重視の啓蒙思想家
   ○なぜ尊徳は歴史の教科書から消えたのか
第6章 尊徳を師と仰いだ財界人たち
   ○日本資本主義の父、渋沢栄一
   ○企業は社会の公器である、松下幸之助
   ○経営者・実業家が尊徳を信奉する理由
第7章 尊徳が駆使した7つのパワー~破天荒力で貫いた人生~
   ○一家を廃して万家を救う決断力
   ○天地未開の混沌を切り開く、前代未聞の破天荒力
第8章 世界に広がる尊徳思想
   ○報徳サミットと二宮尊徳思想研究会
   ○グラミン銀行のマイクロクレジット

10月 13, 2010 歴史・文化 |

2010年6月14日 (月)

お知らせ:コメントの受付停止

  しばらくブログを休んでいましたが、改めて、時々、更新していこうと思います。

 これまで読者の皆さんからも、コメントが多くて、サイトが開きにくいとの苦情をいただいておりました。
 そこで、再開を機に、恐縮ですがコメントの受付を停止させていただくことにします。
 ご理解よろしくお願いします。

 なお、県知事としての私への意見は、県庁の公式サイトで「わたしの提案(神奈川県への提言)」にお寄せください。

6月 14, 2010 アナウンス |

『それでもタバコを吸いますか?』

皆さん、こんにちは、お元気ですか?

今日は、私が積極的に取り組んでいるタバコ対策について報告します。

全国初の「受動喫煙防止条例」が4月に施行されて、早や2ヶ月が過ぎました。1年間周知・普及に努めてきましたので、県民や事業者の皆さんにも、積極的に協力いただいております。ありがとうございます。

 また、禁煙を目指す人のための「かながわ卒煙塾」も俳優の舘ひろしさんに塾長に就任いただきスタートしました。一人でも多くの方の「卒煙」を願い、サポートをしていきたいと思っています。

 さて、このたび『それでもタバコを吸いますか?』(幻冬舎)を出版しました。
 「タバコ1000円論」を訴えている日本財団の笹川陽平会長と私の共著です。
 タバコを吸い続けるとこれだけ損をする。
 タバコを止めるとこれだけ得をする。
ということを、健康面、社会面、国家財政面から訴えた力作(?)です。
 かなり過激な内容ですが、「スモークフリー社会」を目指すための改革論です。
 多くの皆さんに、ご一読いただければ幸いです。

Photo

 以下、本の紹介(目次・抜粋)です。
 全国の書店で好評発売中ですので、ぜひともご購読ください。

『それでもタバコを吸いますか?』(幻冬舎 952円+税)

【まえがき】 タバコはもはや時代遅れ―――――――――――――――――                
松沢成文

1 タバコが決める「モテる、モテない」
             ――思わぬところに現われる喫煙の損と得
◆「モテない」「就けない」「上がらない」の「3ない」タバコ―――――――――笹川
◆タバコが開ける非行の窓――――――――――――――――――――――――――松沢


2 最大の損はあなた自身の健康
            ――「タバコは本当に体に悪いのか」は時代遅れ
◆タバコは大きな死亡原因、そして老化を確実に早める ―――――――――――松沢
◆禁煙ほど易しいものはない ―――――――――――――――――――――――笹川


3 吸わない人まで吸わされて大損
            ――「人様に迷惑をかけない」日本的美徳はどこへ?
◆神奈川が「受動喫煙防止条例」に踏み切った理由 ―――――――――――――松沢
◆タバコ規制を「弱い者いじめ」と取る日本人の悪いクセ ――――――――――笹川


4 医療費など経済的な損は7兆円
                ――このしわ寄せはあなたの家計にも及ぶ
◆火災の原因第3位、ポイ捨て清掃費2000億円――――――――――――――笹川
◆健康か税収か――地方自治体の悩み――――――――――――――――――――松沢


5「1000円タバコ」なら健康にも経済にも得
                ――欧米では常識の八方丸く収まる現実的対策
◆日本のタバコ常識は、世界のタバコ非常識 ――――――――――――――――笹川
◆タバコ対策の両輪、「受動喫煙防止」と「タバコの価格政策」 ――――――――松沢


6受動喫煙は「有害」、フィリップモリスの計算
             ――JT(日本たばこ)にはなぜそれができないか
◆国民の健康を食い物にするタバコ利権 ――――――――――――――――――松沢
◆JTは民営会社ではなく、財務省の国策会社 ―――――――――――――――松沢


7 こんな得なことがなぜできない
           ――国も個人も、もうためらっている段階ではない
◆悪法「たばこ事業法」をやめさせる国民の声 ―――――――――――――――笹川
◆日本のタバコを社会主義体制から自由主義体制へ ―――――――――――――松沢


【あとがき】 世界に恥じないタバコ先進国へ―――――――――――――― 笹川陽平

6月 14, 2010 健康 |

2008年12月26日 (金)

私の「今年の漢字」~約束を守るが基本~

12月12日に、財団法人日本漢字能力検定協会は、2008年の「今年の漢字」を「変」と発表しました。「変革を訴えた」オバマ氏がアメリカ大統領に当選したということや、一方で、サブプライムローン問題に端を発した世界経済の「大変動」があったとの趣旨だそうです。ちなみに、昨年は「偽」でした。

私は、今年の漢字を

「混」(こん)

としたいと思います。

年のはじめ頃から冷凍ギョーザにメタミドホスなどという農薬の「混入」が発覚し、その後も食へ安全を脅かす事件が続きました。
それにも増して、政治も経済も、本当に「混迷」「混乱」を極めた年だったと思います。

年の瀬を迎え、自動車メーカーなどの人員削減などが相次いでいます。職だけでなく、住まいまでが無くなってしまうという不安にさらされている多くの労働者の方がいます。そうした厳しい現実があるのにも関わらず、国政は人々の暮らしを守るという政治の本分を忘れてしまったのかと言いたくなります。

昨年の私の「今年の漢字」の文章を読み返したら、その時には、「宙に浮いた年金記録」に関する公約についての福田総理大臣や舛添厚生労働大臣など閣僚の無責任極まりない発言を批判していました。
1年が経っても、いまだに年金記録問題は解決していません。一体この国の政治のリーダーシップはどうなってしまったのでしょう。

そもそも、「嘘をつかない」「約束を守る」ということは政治家の基本中の基本です。米国大統領ジョージ・ワシントンの伝記で語られている、子どもの時に、木を切ってしまったことを父親に正直に話して褒められたという逸話を引くまでもないでしょう。

私は、「有権者との約束」であるマニフェストに掲げた政策の実現に全力を挙げています。マニフェスト2007に掲げた11本の先進条例の制定にも、最大限の努力をしています。
皆さんも、公共的施設における受動喫煙防止条例をめぐる議論は、ご存知のことと思います。このほかにも、自治基本条例や犯罪被害者等支援条例なども議会に提案してきました。

一部の報道によれば、私が、「条例制定の『本数』にこだわっている」との論評も見受けられます。
これは、全くの誤解です。本数にこだわるつもりはありません。というより、掲げた政策や条例は、「全て」実現することをめざすことは当然のことです。「県民との約束」を全て果たそうと努力するのは、政治家として当たり前のことではないでしょうか。

そういう観点から言えば、今の国政は果たすべき「約束」自体が無い状態と言ってもいいでしょう。すなわち、いつの時点のマニフェストが生きているのか?誰のマニフェストに沿って政策の方向を決めるのか?それが「混迷」どころか、存在すらしていないのです。これでは、正直な政治、まともな政治はできません。

一日も早く、「国民との約束」であるマニフェストをきちんと掲げ、正々堂々と解散・総選挙を実行し、この国の「航路」を指し示さなければなりません。そして、国民の信任を得た政権が、力強く「国民との約束」=マニフェストを実行していく。これこそが、民主政治のあるべき姿です。

多くの人々が暗い気持ちで年末を迎えています。人々に、未来の希望を与えることも、政治家の重要な役割です。今が苦しくても、信じられる明日があれば、人間はがんばれるものです。
 
来年こそは、人々が健やかな気持ちになれるよう、しっかりとした政治が生まれることを、強く、強く望みます。
県民、国民の皆様にも、ぜひとも希望を失わずこの国の未来を生み出していただきたいと思います。

皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

12月 26, 2008 政治改革 |

2008年12月12日 (金)

愚策「定額給付金」を糾(ただ)す

12月6日の朝日新聞朝刊の「私の視点」に、定額給付金問題に関して、「改むるに憚ることなかれ」とのタイトルで、次の論文を投稿させていただきました。
皆さまは、どのようにお考えでしょうか。


政府の追加経済対策の目玉である「定額給付金」を巡って、政府は迷走を続け、国民は困惑している。どう見てもこの政策は愚策としか言いようがない。
まず、政策理念が間違っている。福沢諭吉は、近代国家をつくるには独立自尊の精神が重要だと説いた。国民一人ひとりが自立、独立しなければ国家の独立はないということだ。不況の度に政府が国民にお金をばらまいて、国民の自立心、独立心が育まれるだろうか。国民の依存心が増して政府は独善化し、モラルハザード(倫理の欠如)に陥ってしまう。
次に政策目標もわからない。生活支援だとするなら所得制限を設け、低所得者や失業者など生活弱者を中心に救済すべきだ。また、景気対策というのであれば、すべての国民に給付し、消費を促すべきだ。この所得制限をどうするかを巡っては、政府内でも異論が続出し、その決定を市町村に丸投げしてしまった。
そのうえ麻生総理が、この丸投げを地方分権だと言い放ったのには開いた口がふさがらない。地方分権とは政策の決定権を地方に移すことであって、政府の愚策の尻ぬぐいを市町村がさせられるのではかなわない。地方分権ではなく単なる責任放棄である。

さらに、政策効果も疑わしい。98年度末に約6200億円の地域振興券が配布されたが、経済企画庁(当時)の事後調査では、新たな消費喚起は32%、国内総生産(GDP)の個人消費の0.1%程度の押し上げ効果しかなかった。年金、医療制度の混乱や雇用不安、そして将来の消費増税も想定される今日、国民は生活防衛に走り、給付金は生活費や貯蓄に回ってしまう可能性も高い。今回は2兆円規模とはいえ、大きな景気浮揚効果は期待できない。
また、市町村の負担もはかりしれない。総務大臣は、市町村が定額給付金を支給するための事務経費は、約800億円にも上ると発言している。事務量も選挙事務より膨大と言われ、ただでさえ繁忙期の年度末に給付事務を強要されたのでは、窓口の混乱は避けられない。総務省は11月下旬に急きょ自治体向けの説明会を開いて概要を示したが、支給対象者の所在確認や振り込め詐欺などの不正防止対策など、課題山積でむしろ混乱は増し、年度内給付は無理と断ぜざるを得ない。
このように定額給付金は、理念もなく、目的もわからない、効果も疑わしい「天下の愚策」としか言いようがない。だからこそ、政府内からも異論が相次ぎ、市町村は困惑し、今や世論調査でも国民の大多数が評価していない。麻生総理は選挙対策として早く給付金を支給したいのだろうが、ここまで評判が悪くなると、むしろ逆効果だろう。

そもそもこのように間違いだらけで、2兆円もの予算を伴う政策を、3代続けて国民の信任を得ていない政権が強行することが許されるのだろうか。政府がどうしても実施したいのであれば、総選挙でマニフェストに掲げ、国民の信を問うた上で実行するのが民主政治のあるべき姿だ。
私は、11月19日に開催された政府主催の全国知事会議の場で、以上の趣旨で麻生総理に見解をただしたが、残念ながら明確な答弁はなかった。
ところで、2兆円もの予算があれば、国民のための政策推進につながる景気対策がいくつも考えられる。
文部科学省の試算によると、大規模地震による倒壊危険性の高い小中学校1万棟すべての耐震化工事をしても、1兆円で足りるという。残りの1兆円は、国庫補助がないため耐震化の遅れている高校に回すことができる。地方自治体の財政難のために進まない学校の耐震化工事を一挙に行い、児童・生徒の安全を守ることができる。施設整備は建設、塗装、資材など幅広い業種に及び、下請け企業まで含めた経済波及効果が大きく、雇用対策にもつながる。
また、特別養護老人ホームや保育所は、ニーズに対し整備が追いつかず、いつまでたっても待機者が解消しない状況だ。こうした事業に思い切って投じてもよい。介護や子育てのため働けなかった女性の社会進出も促進できる。
他にも2兆円あれば、社会問題になっている産科・小児科医療の充実や、非正規労働者問題を始めとする雇用対策など、景気対策とともに国民の不安解消につながる政策推進に役立つ案がいくつも考えられる。「米百俵」の逸話のように、いくら経済が厳しくとも、一時の消費ではなく、国民生活の将来への投資に貴重な税金を使うことこそ賢明な政策であろう。
「過ちては改むるに憚(はばか)ることなかれ」。麻生総理は定額給付金という間違った政策は撤回し、新たな景気対策を再構築すべきだ。                         

12月 12, 2008 政治改革 |

2008年6月12日 (木)

「未来への希望」~ブラジルの先達から学んだこと~

6月1日から8日まで、ブラジルのサンパウロ州とリオデジャネイロ州を訪問してきました。日本移民100周年を記念する式典への出席を中心に、現地の神奈川県人会の皆さんとの交流、州政府や経済団体訪問などが主な目的です。

ブラジルへの日本人移民は、明治41(1908)年に神戸港から出航した笠戸丸に乗り組んだ日本人移住者781名がその始まりです。それから今年平成20(2008)年で100年。ブラジル移住者の子孫は、現在では150万人を擁するとも言われる世界最大の日系社会を築いています。現在、ブラジルは新興の工業国として目覚しい発展を遂げています。多様な文化を持った人々が世界中から集まり、共生するブラジル社会のあり方も注目に値するものです。このブラジルにおいて、日系人の皆さんは長年の努力の積み重ねによって、社会的信用を得て、尊敬を集める存在となっています。

今回の訪問では、まず開拓先没者の慰霊碑に花を供え、その後、移民資料館、開拓農場などを訪問し、また、実際に現地で開拓や事業に携わってきた神奈川からの移住者の皆様から直接お話を聞くことができました。その中で、ブラジル日本移民百周年記念協会会長である上原幸啓氏(サンパウロ大学名誉教授)の「日系人のブラジルへの貢献は、技術だけではない。倫理と道徳を持ってきたことだ。」「私たちは、子どもに日本人の顔を汚すなと言って育てている。」という言葉には含蓄がありました。
県人会の式典で、ブラジルを公演訪問中の「かみしばいアンサンブルよこはま」の原和子さんと大泉ひろ子さんが、横浜の昔話を題材にした紙芝居を上演してくれました。紙芝居の後で、お二人の指揮と伴奏で「うさぎ追いし、かの山・・・」と『ふるさと』を皆で合唱しました。思い出すのは、目頭を押さえながら謳っている先輩の姿です。
私は、日本人の先輩たちが夢と志を抱いて、遠く地球の反対側の未開の大地を目指した勇気と決意に敬意を表します。これまで幾多の困難と挫折を乗り越え、現在の繁栄と成功をつかむまでに、どれほどの苦労と努力を重ねてこられたことか。さまざまな体験を語っていただいた皆さんの顔に刻まれた皺の中に、誇り高い日本人の魂を見たような思いです。

しかし、ブラジルから帰国してすぐに、本当に残念なニュースに出会わなければなりませんでした。東京の秋葉原で通り魔事件が起き、7人もの人の命が奪われ、10人の重軽傷者を出したというのです。亡くなった皆様のご冥福をお祈りするとともに、怪我をなさった皆様の一日も早い回復を祈っています。
日本では、最近、こうした無差別の通り魔事件が相次いでいます。ある識者が、「こうした犯人は、一度挫折すると二度と復活ができないような社会の中で、閉塞感を感じ、将来への希望を失っている。」との指摘をしていました。実際には、犯人の心の闇を知る由もありませんが、ブラジルでの日系移住者の皆さんと出会ってきた後だけに、現在の日本人がどこか夢や希望を失っているという指摘には頷かざるを得ません。

目を転じてみれば、アメリカでは民主党の大統領候補指名をめぐる歴史的な激戦を、バラク・オバマ上院議員が制することになりました。敗れたヒラリー・クリントン上院議員は6月7日、選挙戦からの撤退を公式表明するとともに、「オバマ氏を米大統領に当選させよう」とオバマ氏への支持を訴えました。党を二分して戦ってきたオバマ氏に対して、「アメリカンドリームを歩んできた人」と賞賛し、「イエス、ウィ、キャン」というオバマ陣営のスローガンで締めくくったこの演説は、素晴らしいものでした。
二人の指名争いは、当初から注目していましたが、片や初の黒人大統領、片や初の女性大統領をめざした二人の「夢の競演」であったということができるでしょう。一年近くも続いた指名争いでありましたが、候補者も有権者も、それに関わることによって大きく成長するのです。これこそがアメリカの選挙のダイナミズムなのです。

ヴィクトール・E・フランクルは、ナチスの強制収容所の経験を綴った著書『夜と霧』で、極限状況の中でも「未来への希望」があれば人間らしく生きられることを語っています。
厳しい開拓の歴史を乗り切ってきたブラジルの先輩たちも、「未来への希望」を頼りに苦難に耐えてきたのだと思います。

私は、改めて、政治家として、ひとりの日本人として、「未来への希望」を臆することなく描き、語っていこうと思います。理想主義とか、楽観主義という人もいますが、そうした希望をつむぎ出すことこそが、本当の政治の役割だと信じています。

6月 12, 2008 安全・防災, 経済・政治・国際 |

2007年12月27日 (木)

私の「今年の漢字」~「力愛不二」の教えとともに~

12月12日に、財団法人日本漢字能力検定協会は、2007年の「今年の漢字」を「偽」と発表しました。「何を信じたら良いのか、わからなくなった一年」との趣旨だそうです。協会では、1995年より毎年、その年を表す漢字一字を募集し世相漢字を決定しています。揮毫された京都の清水寺の森清範貫主は、「こういう字が選ばれるのは恥ずかしい。己の利ばかりを望む人が増えている。」と話されたという。ちなみに、昨年は「命」でした。

「何を信じたら良いのか、わからなくなった」ことは沢山ありますが、やはり政治について、その感想をお持ちの方が多いのではないでしょうか。昨年は、地方の首長の不祥事が相次いだのですが、今年は、国政で、信じられないような出来事が続いています。数え上げればきりがないのですが、最近、最も憤慨に堪えないのは、「宙に浮いた年金記録」に関する公約についての総理大臣や厚生労働大臣など閣僚の無責任極まりない発言の数々です。先の参議院選挙の際には「最後のお一人まですべての記録をチェックして、年金を払う」などの発言を当時の安倍総裁は繰り返し行っていました。その参議院選挙の際に掲げられた「『美しい国、日本』に向けた155の約束」と題された自民党のマニフェストの中にも、次の通り書かれています。

060. 社会保険庁解体の断行と年金記録問題への徹底対応
政府が管理する年金記録のうち、基礎年金番号に統合されていない約5,000万口については、1年以内にすべての名寄せを完了するなど、直ちに徹底的に精査をする。また、全国民が本来受け取ることができる年金を全額間違いなく受け取れるようにするため、5年の時効を超えた場合でも受給可能とし、これにより年金の確実な給付を行う。

さらに、福田内閣では、舛添厚生労働大臣が「3月までには名寄せを完了する」と公言し、国民の誰もが、3月までには年金が戻ってくるとの認識を植えつけられてきたのです。政治家である私も、「やればできるものだ」と半ば感心していたくらいでした。

ところが、その年金記録の特定ができないことが明らかになった時に、福田首相のコメントは、

 「公約違反というほどのおおげさなものなのかどうかね、と思いますけどね」

さらに、この言い訳として、

 「公約でどういうふうに言ったか、頭にさっと浮かばなかったから」

これは、どうかしています。こういう「開き直り」とも受け取れる無責任さは、許しがたいことです。
私はマニフェストによって、「有権者との約束」による政治、責任ある政治への改革を目指してきました。こういう政治家の無責任をはびこらせないために、マニフェストはあるのです。「どういうふうに言ったか」ではなく、きちんと自民党のマニフェストにはっきりと「文章」で書いてあるのです。
しかも、「年金問題」は有権者の最大・最重要な政策課題です。どう書いてあったか、選挙時にどのように約束してきたか、記憶にないようでは、首相が務まるはずはありません。
私は、政治家として、これらの一連の閣僚の発言は、聞き捨てならないし、恥ずかしさすら覚えます。

その福田首相の「今年の漢字」は、「信」だといいます。「信じるの信。信頼、信義ね」と12月11日に、記者にコメントしたそうです。もう一度、ご自身の発言を振り返り、「信」の一字をよく見直してもらいたいと思います。

少し「劣化した国政」についての悲憤が長くなってしまいましたが、気を取り直して、私の「今年の漢字」を発表します。

「力」(りょく、りき、ちから)

を選びました。

今年は、まず、2期目の選挙があり、マニフェスト2007「神奈川力全開宣言」を掲げて戦いました。マニフェストの中で、「神奈川力」は「先進力」と「協働力」と位置づけました。そして、有権者の皆様のご判断と「力」によって、200万票を超えるご支持をいただき、当選を果たすことができました。そして、今年は箱根開発の歴史をまとめた『破天荒力』(はてんこうりょく)という本も出版しました。
まさに、「力」に始まり「力」に終わる一年と言ってもいいと思います。
 
私が以前から敬愛している少林寺拳法の教えの中に「力愛不二」(りきあいふに)という言葉があります。力の無い愛は無力であり、愛のない力は暴力に過ぎません。そこで「力と愛、理知と慈悲を調和・統一させ、これを行動の規範として、自己の人生を安心で幸福なものとすると共に、社会の平和と福祉のために積極的に貢献していかねばならない」というのが少林寺拳法の重要な行動原理なのです。

このことは政治の世界でも通用します。数や力だけに頼った政治は、時に暴力となるでしょう。しかも、国民・県民の痛みを自らの痛みとして、おもんぱかれる心なくしては、いかに力を持った政治家であっても、それは「暴政」「圧政」になる危険性もあるのです。
同時に、政治が「信」を失っていないか、「愛」を忘れていないか、それを厳しく判断し、政治を変える「力」は、有権者のみが持っているということも忘れてはならないと思います。
 
来年に向けては、政治家が自戒して責任ある政治を執り行うことに期待したいと思います。同時に、有権者の皆様の見識ある「力」の奮起にも期待しております。

どうぞ、皆様、よいお年をお迎えください。

12月 27, 2007 あいさつ, 政治改革 |

2007年9月18日 (火)

「相撲道」から学ぶ責任と倫理

9月3日の朝、移動知事室の一環で、川崎市にある神奈川県内唯一の相撲部屋である「春日山部屋」を訪問しました。相撲部屋にうかがったのは初めてのことでした。土俵のある稽古場には、張り詰めた空気が漂っていて、謹厳な気持ちになります。目の前で力士の皆さんの真剣な稽古を拝見ましたが、鍛え上げた肉体同士がぶつかり合う時には、重たい音が腹に響いてきて、圧倒される思いでした。

神奈川県の高校で相撲部があるのは6校、中学では川崎市内の7校です。国技である相撲をより一層振興する必要を感じていました。私は、マニフェストにスポーツの振興や部活動の活性化を掲げています。今回は、プロの力士の皆さんにも県内の学校や地域に出掛けていただき、子どもたちの指導をお願いしたいと申し上げに行ったのです。

そうしたお願いをしたところ、親方から「ぜひ知事も稽古を体験してみてはどうか」とお勧めをいただき、私も実際にまわしを締めて、ぶつかり稽古に挑戦することになったのです。幕内の春日王関に特別に胸を貸していただき、二番稽古を体験しました。春日王関は、韓国出身で身長184cm・体重154kg。私は「突進力」には自信があるのですが、正直言って「巌(いわお)にぶつかっている」という感じで、びくともしませんでした。部屋を訪問する政治家は数多いそうですが、実際に稽古を体験したのは私が初めてとのことです。
その後、ちゃんこをいただきながら、相撲道のあり方や若手力士の育成のご苦労などをうかがいました。

Img_727030
<力の入ったぶつかり稽古>

Img_728330
<礼に始まり、礼に終わる>

相撲は日本の国技であり、単なるスポーツではなく神事としての歴史もあり、また日本古来の武術でもあります。「相撲道」といわれるように、「心・技・体」のすべてを磨き上げていく修養の道です。私は、“私”を薄くして、“公”のために尽くす志を「サムライ・スピリッツ」と呼んでいますが、相撲道の精神に通じるものがあると感じました。

大相撲の最高位が「横綱」であり、角界の頂点です。横綱には、重い責任と高い倫理観が求められます。それに伴う精神的な重圧は、常人には計り知れぬものではないかと思います。そうした重責に耐え抜く精神を練磨することは並大抵のことではないでしょう。今回の訪問で、その厳しい鍛錬の一端を垣間見たような気がします。

さて、どの組織のトップにも、責任と倫理観は重要です。9月12日に、安倍総理大臣が、突然、辞意を表明されるという出来事がありました。政治家にとって出処進退は最高の政治倫理であります。しかし、今回の安倍総理の辞任には、そうした倫理観が見えないと感じています。辞任を発表された際の記者会見でも、辞任の理由などについての説明責任が十分に果たされているとは思えません。もちろん、国政のリーダーとしての重圧は相当なものであることは理解できます。しかし、だからこそ精神も肉体も鍛え抜き、国民のために尽くしきるという不退転の決意が求められるのです。

仏法のために命を惜しまず捧げるという「不惜身命(ふしゃくしんみょう)」という言葉は、第65代横綱である貴乃花関が、横綱推挙の伝達式において、「相撲道に不惜身命を貫きます。」と口上述べたことで知られています。

また、坂本竜馬の「船中八策」にある「万機宜シク公議ニ決スベキ事」、あるいは「五箇条の御誓文」の「万機公論ニ決スヘシ」にあるように、政治家は、開かれた場で正々堂々と議論し、国民に対して納得のいく説明をしていく責務があるのです。そうした点から、今回の辞任は、国民が注視していた国会での代表質問の直前であり、まことに残念であったと言わざるを得ません。

対外的にも、また、国内においても政治課題が山積する中、一刻も早く、政治が正常に機能することを望んでやみません。同時に、このたびの出来事を他山の石として、私自身、不惜身命の精神で政治改革、政策実行にまい進していきたいと気持ちを引き締めています。

9月 18, 2007 スポーツ, 政治改革 |

2007年8月 1日 (水)

「未来都市」上海へ

7月上旬、上海を訪問してきました。今回の第一の目的は観光誘致です。中国の経済成長は著しく、今後、日本への観光客の増加が見込まれます。そこで、今回は上海市の幹部へのトップセールスなどを展開し、神奈川県の観光のPRを行いました。上海市では、副市長をはじめ幹部の皆さんには、羽田空港からの直行便の就航をきっかけに観光や経済の交流を充実したいとお伝えしました。また、観光説明会を開催したところ、主要な旅行会社・メディアに参加していただき、手ごたえを感じました。

上海市は、国会議員の当時から何度か訪問しています。今回は7年ぶりだと思いますが、その都市発展には目を見張るものがありました。特に、都心部はまるでSF小説の未来都市を見ているような錯覚を覚えるほどです。2010年には、上海国際博覧会の開催が予定されおり、着々とその準備が進行していることを、万博事務局コンサルタントの新藤さんからうかがいました。

特に、未来都市を体感したのは、上海リニアモーターカーに乗車したときです。上海浦東国際空港と龍陽路駅の約30キロメートルを結ぶ世界初の営業路線のリニアモーターカーです。龍陽路駅のホームには、まさに未来都市に相応しい流線型の車体が輝いていました。座席は左右に3席ずつ、ジェット機のシートを思わせる座席です。出発直後は少し「ブーン」というような音がしたものの、あとは滑るようにぐんぐんと加速していきます。そしてあっという間に時速431キロメートルの最高速に達しました。車窓の風景はまさに飛ぶように過ぎていきます。約7分後には、浦東国際空港に到着しました。

正直言って、ちょっと興奮しました。というのは私の「マニフェスト2007 神奈川力全開宣言」には、政策18として「高速交通ネットワークの整備」を掲げ、その中で「横浜、川崎、羽田空港、成田空港などの首都圏の主要都市等を大深度地下リニアモーターカーなどで結ぶ超高速鉄道整備構想」を謳っています。今後、首都圏の他の自治体と連携して、構想を提案するよう研究に着手します。今回の上海リニアモーターカーの実体験で、この構想が決して「夢」ではないと確信しました。アジアにおいては、上海もそうですが、最近新幹線が開通した台湾あるいは韓国など、日本の都市とは熾烈な競争関係にあります。首都圏経済も、こうしたアジアとの競争を視野に置きながら、戦略的に構想を進めていく必要があるのだと、改めて感じました。

また、既にブログにコメントを寄せていただいていますが、今回、上海で活躍されている「神奈川県人会」の皆様や、進出している神奈川県企業の皆さんとも意見交換の機会を持たせていただきました。上海と神奈川は、競争関係にもありますが、同時に、経済・文化など幅広い面で、パートナーとしての関係もあります。実際に経済交流を実践されているビジネスマンやビジネスウーマンの皆様や進出企業の皆様は、両地域のパートナーシップ「市民外交」の担い手でもあるのだと実感しました。

さて、上海は未来都市のようだと最初に書きましたが、上海には古きよき街の面影もたくさん残っています。「バンド(Bund)」と呼ばれる通りに面したゴシック様式の建物群は、エキゾチックな上海の象徴と言われます。「バンド」は、実は横浜にもあるのをご存知でしょうか。横浜港に面した海岸通りのことを明治時代には「バンド」と呼び、外国人向けのホテルや商館が並んでいました。今でもその名残があります。ここでも上海と神奈川のつがなりを感じました。また、上海全体が水の都という風情もありますが、郊外にはベニスのような歴史的な水路の街も残っています。

このように「歴史」と「未来」が共存する都市という意味では、神奈川県との共通点がたくさんあることに気づきました。
これから上海・中国と、神奈川・日本の交流が大きく広がることを期待し、皆さんとともに、力を傾けていきたいと思います。

最後に余談ですが、今回おいしい食事をたくさんいただいた中、特に印象に残ったのは、シンプルな「青菜の炒め」でした。今度休みが取れた時には、家族と一緒に横浜の中華街で、おいしい青菜の炒めを食べようかと思っています。

8月 1, 2007 国際・外交 |

2007年7月 5日 (木)

民主主義の「花」開け~マニフェスト外交の目指すところ~

神奈川県庁の正面玄関の植え込みのムクゲ(木槿)が間もなく花を咲かせます。この木は、1990年に友好提携先である韓国の京畿道知事からお贈りいただいたものです。
ムクゲは韓国の国花で、韓国語では「無窮花」と呼ばれるそうですが、これはひとつひとつの花は1日でしぼむのですが、毎日新たな花が咲き続けることに由来しているということです。

6月上旬に、韓国を訪問してきました。羽田空港から金浦空港へ約2時間のフライトでした。今回は、昨年の2月に続いてマニフェストによる政策中心の選挙改革に関する学術大会にお招きをいただいたものです。到着した夜には京畿道の金文洙(キム ムンス)知事と会談、翌朝には孫鶴圭(ソン ハッキュ)前京畿道知事との会談、その午後には学術大会での基調講演や討論への参加、地元メディアのインタビュー、さらに林采正(イム チェジョン)国会議長の主催による晩餐会と分刻みの日程でしたが、実に充実した意見交換ができ、マニフェストに関する日韓交流を深めることができました。

今回の学術大会で驚いたことは、「中央選挙管理委員会」が会議の主催団体となっていたことです。昨年2月に民間サイドでマニフェスト推進本部が創設されマニフェスト選挙の推進がスタートしたのですが、5月の地方選挙に向けては、中央選挙管理委員会がマニフェスト選挙の実現に向けて研修会を開催するなど大変に積極的な役割を担ったとうかがいました。今年は、12月の大統領選挙に向けてさらにマニフェストを浸透させるために中央選挙管理委員会が主導的な役割を果たしているのです。これは中央選挙管理委員会が、マニフェストによって政策中心のより公正な選挙を実現できると考えているからだとうかがいました。日本の選挙管理委員会にも、韓国の中央選挙管理委員会の実践をぜひとも見習っていただきたいと思いました。

最終日は、韓国で最先端といわれる京畿道の英語教育施設「坡州京畿英語村」や、韓国のハリウッドを目指している「韓流WOOD(ハンリュウウッド)」予定地、韓国国際展示場などを視察させていただきました。英語村は、生きた英語教育のためのテーマパークで、レストランや本屋さん、市役所や博物館などが造られ、村内では英語しか使えません。子どもたちがネイティブスピーカーと自然にやり取りしているのには目を見張りました。

また、今回は北朝鮮を望む「烏頭山統一展望台」を訪れ、南北分断の現実を目の当たりにしました。延々と鉄条網が張り巡らされ監視所が点在するイムジンガン(臨津江)やハンガン(漢江)を隔てて、もともとはひとつの国の間に厚い壁が存在することを実感しました。折りしも、カモメが南から北へゆうゆうと飛び渡っていきました。鳥には国境が無いのに、人間には厚い壁が立ちはだかっているのです。これも、政治の課題です。この「統一展望台」で、韓国の人々は祖国統一を祈るのだといいます。政治は人々の思いを実現し、自由と幸福を追求するためにあります。一日も早く、かつ平和的に南北が統一へと向かうことを政治家の一人として祈りたいと思います。

昨年から始まったマニフェスト日韓交流ですが、日本から同行してくれた訪問団は、昨年はNPOメンバー、研究者、議員、自治体職員等13名でありましたが、今回は3倍近い30名を数えました。また、昨年来、多くの自治体関係者や議員などの訪問団・研修団が韓国から日本へも来ていただいています。
これからも、選挙の改革や民主主義の発展を目指して、日韓双方で学びあい、いい意味での競い合いもしていければと期待しています。さらに、両国での実践を踏まえて、マニフェスト外交の流れがアジア諸国などへと波及していけるのではないかと思っています。

まさにムクゲの花のように、次から次へと民主主義の花が世界各地で咲き続けるように、韓国や日本の皆さんとともに力を合わせ、私もその一助になりたいと願っています。

7月 5, 2007 国際・外交, 政治改革 |